予算が無限にあるなら選びたいマイクロフォン
レコーディングの世界では、音質や音の色付けについて誰もが一家言を持つ。その議論はマイク選びになるとさらに白熱する。現代の手頃な価格のマイクでも高品質な録音は可能だが、ヴィンテージの名機と比べると見劣りすることも。
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予算が無限にあるなら選びたいマイクロフォン
レコーディングの世界では、音質や音の色付けについて誰もが一家言を持つ。その議論はマイク選びになるとさらに白熱する。現代の手頃な価格のマイクでも比較的高品質な録音は十分可能だ。しかし、そうした廉価版モデルは、その設計の元となったオリジナルのヴィンテージ機と比べると、どうしても見劣りすることがある。
では、ヴィンテージ機に数千ドルを投じる価値は本当にあるのか?ここでは、予算を気にしないという前提で、新品・中古市場を問わず入手できる最高峰の人気マイクをリストアップした。
1. Neumann U47(ヴィンテージ真空管バージョン)
価格:15,000ポンド/ドル以上
高品質マイクといえば、まず名前が挙がるのはNeumann(ノイマン)だ。同社のカタログの中でも最も価値が高いのが、1947年から1963年にかけて製造されたオリジナルの真空管式U47である。大口径コンデンサーマイクすべての基準点とみなされており、ボーカルの細部まで際立たせる、豊かでクリーミーなサウンドで知られる。Frank Sinatra、The Beatles、David Bowieといったアーティストたちが愛用したことでも有名だ。現行のU47はFET(電界効果トランジスタ)設計であり、オリジナルのヴィンテージモデルと混同しないよう注意が必要だ。状態の良いオリジナルを見つけることは非常に難しい。 musicradar musicradar
2. Telefunken ELA M 251(ヴィンテージ)
価格:15,000ポンド/ドル以上
1950年代に発売されたこの伝説的なマイクは、わずか3,000本しか製造されておらず、極めて希少な存在だ。豊かなトーンにより、特にボーカル録音に理想的とされる。Motownのレコーディングや、Ella Fitzgeraldのようなアーティストのパフォーマンスで多用された。Warm Audio(WA-251)やFlea Microphonesなどのメーカーがクローン版を製造している。 musicradar
3. Neumann U67(ヴィンテージおよび復刻版)
価格:8,000ポンド以上
U47の後継機であるU67は、1960年に初めて登場した。卓越したバランスのとれたトーンにより、ボーカルから汎用録音まで幅広く対応できる優れたマイクだ。Bob DylanからJack White、The Weekndに至るまで、幅広いアーティストに愛用されている。オリジナルの生産は1971年に終了したが、Neumannは現在、オリジナルと音響的に同等であると謳う復刻版を販売している。 musicradar musicradar
4. AKG C12(ヴィンテージおよび復刻版)
価格:12,000ポンド以上
AKGのこの真空管マイクは、1953年にオーストリアで初めて製造され、1963年に生産が終了した。約2,500本しか製造されていないため、ヴィンテージモデルは非常にコレクターズアイテムとして珍重される。金メッキの真鍮製カプセルが特徴的で、Abbey Road Studiosではポール・マッカートニーのベースギター録音にも使用された。AKGはC12 VRという名称で自社の復刻版を製造している。 musicradar
5. Neumann U87(ヴィンテージおよび復刻版)
価格:8,000ポンド以上
おそらく史上最も広く使用されているマイクであるU87は、大口径コンデンサーカテゴリーのもう一つのクラシックだ。クリアで透明感のあるサウンドにより汎用録音に最適で、特にボーカル収録での人気は今も健在だ。現行モデルはU87 Aiだが、多くのサウンドエンジニアはオリジナルのヴィンテージモデルと比較するとやや物足りないと指摘している。 musicradar
6. Sony C-37A(ヴィンテージ真空管コンデンサー)
価格:3,000ポンド以上
リストの中でも珍しいマイクの一つであるSony C-37Aは、アコースティック楽器やボーカル録音において卓越したパフォーマンスを発揮する。1950年代初頭に製造されたこのマイクは、Miles Davisなどのジャズアーティストの録音でその音を聴くことができる。温かみのある低域が特徴で、6AU6真空管によるカソードフォロワー構成を採用している。オリジナルを入手することはほぼ不可能であり、Mojave(MA-37)やTonelux(JC37)などのメーカーがクローン版を製造している。 musicradar
7. Schoeps CMC 6/MK4
価格:マイク1本あたり1,200ポンド以上(新品)
Schoepsは、特にクラシック音楽や放送の分野で非常に高い評価を得ている。モジュラー設計により、異なるカプセルを装着することで用途に応じた柔軟な使用が可能だ。最もポピュラーな構成は、CMC 6アンプボディとMK4カーディオイドカプセルの組み合わせである。 musicradar
8. AKG C414 XLS(新品)
価格:800ポンド以上
長年にわたり数多くのリビジョンを重ねてきたこのクラシックモデルは、アコースティックギターやピアノからボーカルまで、さまざまな録音シーンで人気を保っている。カーディオイドからフィギュア8、無指向性(オムニ)まで多様な指向性パターンを備え、スタジオマイクの中でも多用途な選択肢だ。ヴィンテージモデルは高い価格帯となっており、より個性的なキャラクターを持つとされる。 musicradar
9. Reslo RB リボンマイク(ヴィンテージ)
価格:200ポンド以上
リストで最初に登場するリボンマイクであるReslo RBは、The Beatlesがリバプールの象徴的なCavern Clubでの初期ライブパフォーマンスに使用したことで「ビートルズのマイク」として知られるようになった。長方形のデザインから放送でも広く使用された。手頃な価格はそのパフォーマンスを反映しており、音としては悪くはないが、現代の録音機材というよりも、コレクションアイテムや話のネタとして際立つ存在だ。 musicradar
10. STC/Coles 4038 — "Waffle Iron" リボンマイク(ヴィンテージおよび新品)
価格:800ポンド以上
穴あき真鍮のデザインから「Waffle Iron(ワッフルアイアン)」の愛称で知られるSTC 4038は、もともとSTCが製造し、その後旧STC技術者たちが設立したColes Electroacousticsにライセンスされた。高域において非常になめらかで独特のブリティッシュサウンドを持つ。弦楽器、金管楽器、ピアノのステレオ録音で卓越したパフォーマンスを発揮する。設計がほとんど変わっていないため、ヴィンテージモデルと現行モデルが並んで存在している。ただし非常に重いため、頑丈なマイクスタンドが必要だ。 musicradar
VoiceBros セレクション
Shure SM57とSM58:リストの他のモデルと比べて非常に手頃な価格だが、それと同じくらい欠かせない存在だ。SM57はロック録音(ギターキャビネット、スネアドラム)に最適で、SM58はその頑丈な作りでライブボーカルパフォーマンスの定番として知られている。
Shure SM7B:現在は放送やポッドキャスト用マイクとして広く知られているが、Michael Jacksonをはじめ多くのパフォーマーがボーカル録音に愛用してきた。
Neumann KM84:小口径カーディオイドコンデンサー設計により、ドラムオーバーヘッドやアコースティックギター・ピアノ録音で人気の高いモデルだ。
Royer R-121:1997年以来、リボン設計にモダンな特性を組み合わせ、サウンドエンジニアの間でクラシックとして認められている一台だ。
まとめ:レコーディングの世界には、あらゆる予算に対応した選択肢がある。控えめなSM57であれヴィンテージのU47であれ、大切なのはマイクを正しい位置に置き、注意深く耳を傾けることだ。無限の予算など私たちのほとんどには夢の話だが、少しの粘り強さと音楽への誠実な姿勢があれば、素晴らしいサウンドを捉えることはいつでも可能だ。
出典
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